ミラノとパリでの24年春夏向け素材見本市が、にぎわいの中で終了した。出展した欧州の素材メーカーの多くが「昨年は売上高が前年比20~30%増。コロナ禍以前に戻った」と手応えを感じている様子。背景にあるのは堅調な欧州ラグジュアリーブランドの業績と、地産地消ニーズの高まりだ。輸送費の高騰やリードタイムの面で不利な日本企業にとって、こうした動きはさらなる逆風となる。商圏から締め出されないため、差別化素材の開発はもちろん、環境関連法制への対応も急務だ。
(三冨裕騎)
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監査はより厳しく
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