ウェルネス関連事業のテンシャル(東京)はこのほど、阪急うめだ本店8階に関西地区初の直営店を出店した。直営店は4店目で、百貨店内の直営店は全国初。約20平方メートルの売り場に主力シリーズ「バクネ」のウェアを中心にソックス、サンダル、入浴剤などを揃えた。
同社は特殊繊維「セルフレーム」を使い、体が発する遠赤外線を利用した輻射(ふくしゃ)熱による血行促進効果が確認されたウェアを主力とする「テンシャル」を企画・販売している。売り上げの約8割はECサイトを通じた購入。「ブランド認知が拡大して需要が増え、より多くのお客が商品を直接手に取ることができるニーズに応えたい」としてこの間、実店舗での販売にも力を入れている。
現在、全国に約300店の販売網があり、そのうちウェアまで総合的に取り扱っている店舗は25。直営店は昨春に出店した新丸の内ビルディング、昨秋の渋谷パルコ、今年4月の大名古屋ビルヂングにある。大阪では大手の家電量販店や生活雑貨店などにショップ・イン・ショップがあり、「販売が好調で実績が伴ってきた」として今回の直営店出店を判断した。
バクネシリーズの累計販売数が20万枚を超えたことも発表した。発売から2年が経過した1月末に15万枚をクリア。その後3カ月で5万枚を販売した。主な客層は30~50代で、男女比は半々。前年は7割が男性だった。「この1年間でレディスのラインナップを拡充したことが奏功した」という。バクネの中心価格帯は1万円前後だが、「(購入客は)より高い血行促進効果に期待して上下セットで購入する」として平均客単価は2万円程度という。