帝人フロンティアが「マトウス・ゴルフ」開始 デジタルでゴルフレッスン

2021/01/26 06:27 更新


 帝人フロンティアは、ウェア、デバイス、アプリケーションを一体化しデジタルゴルフレッスンを行う「マトウス・ゴルフ」の販売を2月から始める。同社によると、「スイング時の姿勢を測定してデータを自動解析し、コーチングする一体的なゴルフレッスンサービスとしては世界初のアプリケーション」という。

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 2月1日から提携するティーチングプロにセンシングウェアとアプリをセットにしたレンタルサービスを開始。今年中には一般ゴルファー向けにもアプリ配信と課金サービスを提供、ウェアのレンタル、販売も始める(価格は未定)。今後は同様のサービスを野球やテニス、バレエなどにも広げ、25年度で30億円の売り上げを見込む。

 マトウス・ゴルフは、プレーヤーの動きを測定するセンサーを一体化した専用センシングウェアと、新たに開発したアプリで構成する。アプリは手本となるデジタルコーチとプレーヤーの動きの差を3Dアバターで即座に、あらゆる角度から表示。上達のためのコメントも自動提示し短期間で正しいスイングが習得できるようにする。「体幹のズレを感じるのは難しい。それをわかりやすく表現し、修正することでボールが曲がらなくなり、飛距離も伸びる」と開発に携わるティーチングプロは話す。

手本となるデジタルコーチとプレイヤーの動きの差を3Dアバターで表示し、上達の為のアドバイスを自動提示する

 モーションセンシングには、高いグリップ力を持つ超極細繊維「ナノフロント」を使った独自のベスト型ウェア(サイズはS、M、L)とリストバンドを着用、スイング動作の高精度なモーションセンシングを実現する。計測したモーションデータは、独自のアルゴリズムでセットアップからスイングの開始、インパクト、フォロースルーまでを体幹軸の角度、回転、ブレなどを多面的に解析、評価、アドバイスする。

 一般的なレッスンやスイング解析には、コーチや専用設備、大掛かりなシステムなどが必要だが、場所や時間に関係なく自由にレッスンを受けられるのも特徴でコロナ下で伸びると見る。

 基本プログラムに加え、日本プロゴルフ協会(PGA)認定のティーチングプロなどの指導ノウハウをデータ化する。見本となる動きなどを自由に組み合わせることができるため、ティーチングプロがレッスン内容を独自に設定できる。データの追加やアップデートも可能で、下半身の動きを指導するプログラムやウェアの開発も始めている。

「ナノフロント」を使ったベストとリストバンドでスイング動作の高精度なモーションセンシングを実現


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