ドイツの繊維見本市テクテキスタイルに出展した日本企業 スーパー繊維や環境配慮素材で存在感

2024/05/07 06:29 更新有料会員限定


グループの総合力をアピールした帝人フロンティア

 独フランクフルトで開かれた繊維素材見本市のテクテキスタイルでは、日本の合繊メーカーが多く出展した。洋上風力発電の係留ロープなどの用途を想定したスーパー繊維や環境配慮の新素材など、各社の得意技術を訴求した。

(中村恵生)

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アウトドア向けに

 帝人フロンティアは前回に続き、不織布資材を製造する子会社の独ジーグラーと共同ブースを出展した。帝人フロンティアはタイヤコードやゴム補強繊維、特殊ポリエステルわた、高強力テキスタイルなど幅広い商材を見せた。

 初めて出品したのが、大型仮設テント「エアロシェルター」でのPFAS(有機フッ素化合物)不使用の膜素材だ。従来品は塩化ビニルの上にフッ素コーティングで屋外での耐久性を持たせるが、これに代わる特殊樹脂コートを開発した。10年の曝露テストでも防汚性を確認しており、環境配慮と高い機能を両立する。

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