ユニフォーム販売のたまゆら(大阪府枚方市)は、25年大阪・関西万博のスタッフのユニフォームに、滋賀県高島市の葦(よし)を使用したものを提供する。大阪で開催した「たまゆらフェスタユニフォームEXPO2023」では、12月2日に高島市で、複数の企業や団体と葦刈りを実施するプロジェクトを発表した。
(小畔能貴)
葦はイネ科の植物で琵琶湖の消波・浸食防止作用を持ち、鳥類・魚類をはじめとした多様な生物にすみかを提供し、水質の保全をしている。育成過程で二酸化炭素を閉じ込める性質があり、収穫することでカーボンオフセットにも貢献する。「葦簀(よしず)」「かやぶき屋根」「夏障子」など長く人々の生活を支えてきた重要な資源だったが、現在は産業利用が衰退し、景観や水質悪化の原因になっている。