「ソマルタ」廣川玉枝氏の活動に着目した展示会「皮膚のデザイン」 身体における衣服の可能性

2024/10/16 06:27 更新


18年コレクションのスキンシリーズ「Atlas」

 藤沢市と藤沢市教育委員会が主催し、デザイナーの廣川玉枝の活動に着目した展覧会「皮膚のデザイン」が藤沢市アートスペースで開催中だ。

 廣川は06年に「ソマルタ」を立ち上げてから、身体における衣服の可能性をコンセプトに、無縫製ニット「スキンシリーズ」に取り組んできた。人間の皮膚に限りなく近い、第2の皮膚を目指したものだ。国や人種、性別、体形を問わずに着用でき、皮膚のように伸縮して、体のしなやかな動きを妨げない機能性を強みとする。日常着に限らず、レディー・ガガなど国際的に活躍するアーティストやパフォーマーの衣装としても愛される。

 第2の皮膚をデザインする活動は椅子、自動車、空間、地域を巻き込んで発展している。あらゆるものを身体に見立てボーダーレスにクリエイションを行う廣川の軌跡を、出身地である藤沢の地で紹介する機会となっている。

 12月22日まで。11月には初の著書『皮膚のデザイン(仮)』の刊行も予定する。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事