高島屋がAI活用の接客ツール導入 スーツPO売り場で

2019/08/20 06:26 更新


 高島屋は9月1日から、AI(人工知能)を活用した接客ツールを紳士服パターンオーダー(PO)の自主編集売り場「タカシマヤ・スタイルオーダー・サロン」に導入する。AIが顧客の好みに応じた最適な生地を提供する。日本橋、新宿、横浜、大阪、京都の5店でスタートする。

 店頭でのAIによる接客の流れは、顧客があらかじめ用意された「すっきりとした」「真面目に見える」「落ち着いて見える」「清潔感ある」など40種類のワードから、イメージするスーツに合ったものを選ぶ。さらに「やや」「とても」という程度を選んで、AIが複数のワードの全てに合う5種類の生地に絞り込む。5種類から好みの生地を選択し、拡大表示しながら、よりリアルな仕上がりイメージを見ることができる。店頭には実物の生地サンプルを用意し、手で触れて確認できる。

 同社では「若年層を中心にデータに基づいた客観的な提案を求める要望に対応できる。接客するたびにAIが学習するので、より精度が高まる」という。

 導入したシステムは「感性AIソムリエ」。文部科学省のCOI(センター・オブ・イノベーション)の産学官プログラムの一環で、関西学院大学感性価値創造研究センター、デジタルファッション、センチュリーエールが共同で研究・開発した。百貨店での常設は高島屋が初となる。

高島屋の大型5店で販売する「タカシマヤ・スタイルオーダー・サロン」


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