「物作りの魅力を伝えながら、将来的には靴下をはじめとする緯編みの技術者を育てていきたい」。こうした思いが一致し、タビオと大阪府立泉尾工業高校ファッション工学科が無縫製横編み機「ホールガーメント」(WG)を中心とした技術者育成プログラムを今夏から始めている。同校が持つWGおよび3Dデザインシステム「SDS-ONE・APEX」を活用、タビオ奈良が技術者を派遣して、ニット専攻の3年生8人が各自の卒業制作となるタペストリー作りなどを学んでいる。
タビオは国産品を大きな強みとするが、協力先のニッターは若手技術者の不足が課題となっている。産学協同の授業を通じて、ニットや靴下の製造現場により関心を持ってもらうことが大きな目的。特に近年はWGを使ったスポーツやメンズ向けの5本指ソックスが好調で、WGに関する人材の確保や技術者の育成をバックアップしようと考えた。授業は6~10月に、延べ12コマ行う予定だ。
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