国内各社が植物由来の合成皮革を開発 非食用の米、卵殻…身近なものを活用

2023/01/11 07:59 更新有料会員限定


コバオリの「ライスレザー」。コーティング層の一部に非食用の米を使う

 国内各社が植物由来原料を使った合成皮革を相次ぎ開発している。非食用の米や卵の殻といったこれまで廃棄されていた身近なものをコーティング層に練り込み、耐久性や風合いといった合皮に求められる性能と両立させる。まずは雑貨、家具などの用途でスタートし、ゆくゆくは自動車向けなども狙う。

(中村恵生)

 副資材メーカーのコバオリは古米を使った合皮「ライスレザー」を開発し、提案を始めた。古米、破砕米といった非食用の米を原料にしたバイオマスプラスチック「ライスレジン」を使用したもので、1年がかりで商品化した。熱可塑性ポリウレタンベースのコーティング層にライスレジンなどを複合、15%が米、柔らかな風合いを出すために加えたバイオベースの樹脂10%で、コーティング層の25%がバイオベースになる。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事