繊研新聞社は、業界の健全な発展に寄与するために「繊研サステイナブルコミュニティー」を設立しました。今回、「繊研サステイナブルコミュニティー」の企画として、「これからのサステイナブル・コットン調達とは?~WWFジャパンがOCSブランド認証を取得へ~」をテーマにしたセミナーを実施いたします。
水、土壌等の自然環境への影響や労働者の人権・健康等の社会環境への負荷が一定懸念される繊維の原材料として知られる「コットン」。今、そのサステイナビリティが国際的な注目を集めています。そうした中、国際環境保全団体である世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)がオーガニック繊維の国際認証OCS(Organic Content Standard)のブランド・リテーラー向けの新スキーム「ブランド認証」の取得に向けて動いています。本セミナーでは取得の背景にある環境・社会の課題や、これらに対する国際的な潮流から求められる日本の企業への期待に加え、認証の仕組み、認証取得によるメリットやコスト感について 、各講師から話題提供いたします。
登壇者
■小林俊介氏
WWFジャパン 自然保護室淡水グループ コットン・テキスタイル担当
修士(動物学・京都大学)
京都大学在学時にボルネオ島での野生動物の行動学を専攻。ボルネオの豊かな生物層の魅力を知るとともに農園開発などの環境課題の大きさを実感する。2013年にWWFに入局。ボルネオ島での絶滅危惧種保全、持続可能な森林・農園管理、ESDなどの活動を担当。2018年よりサンゴ礁保護研究センター長。サンゴ礁保護研究センターの地元移譲を経て2021年から現在まで淡水グループ繊維担当。国内外の環境保全のフィールドの経験と企業の持続可能な調達や環境取り組みの支援の経験を活かし、繊維産業のサステイナビリティを推進するための業務に従事。
■板倉伸子氏
一般財団法人ケケン試験認証センター 認証事業部認証課 課長補佐
1998年入社。業務部にてカシミヤ100%タグの基準策定及び運用担当後、認証事業部のメンバーとして主にTextile Exchange認証各規格の申請の受付を担当及び認証プロセスの管理に従事。
■池田雅子氏
WWFジャパン 公式オンラインショップ PANDA SHOP担当
2005年入局。WWFジャパンの資金調達や活動の普及、持続可能なライフスタイルの提案等を担うPANDA SHOPにおいて、商品の企画、販売、広報など運営業務全般に携わる。
■熊谷吉郎氏
株式会社熊谷代表取締役、一般社団法人M.S.I.代表理事
株式会社熊谷では、絞り染め製品の製造・流通を主力としている。日本の伝統産業のサステイナビリティを目指すとともに、OCS認証を取得することでサプライチェーンのトレーサビリティを高める取り組みを行っている。
■稲垣貢哉氏
一般社団法人M.S.I.理事、Textile Exchangeアンバサダー、甲南大学講師、C.L.A.S.S.(イタリア団体)アンバサダー、ST Japan代表、PBPコットン財団理事
繊維原料・生地生産、オーガニックコットンブランドに携わってきたことから製造の観点からのサステイナビリティに取組んでいる。
セミナートピック
- WWF淡水グループの繊維活動や綿製品調達ガイドラインについて
- OCSブランド認証とは何か/審査プロセスの説明
- 具体的な事業紹介や調達切り替えにおける手順
- 認証取得過程での作業やコスト感(費用、作業、時間)、今後の期待
- Textile Exchangeアニュアルカンファレンスの報告
こんな方におすすめ
繊維・ファッション業界のサステイナブル部署担当者、企業社長、大学講師など
セミナー概要
【タイトル】
これからのサステイナブル・コットン調達とは?~WWFジャパンがOCSブランド認証を取得へ~
【日時】
2023年11月28日(火)17:00 ~19:00
※途中参加・退出可能
【参加費】
無料
【形式】
リアル会場+オンラインライブ配信
※アーカイブ配信も予定
【場所】
一般財団法人ファッション産業人材育成機構
〒130-0015 東京都墨田区横網1-6-1 KFCビル11F
【申込締め切り日】
2023年11月27日(月)12:00まで
セミナースケジュール(予定)
17:00~ | 開会 |
17:05~17:25 | WWFジャパン 小林氏 講演 |
17:25~17:45 | ケケン試験認証センター 板倉氏 講演 |
17:45~18:05 | WWFジャパン 池田氏、MSI 熊谷氏 講演 |
18:05~18:15 | テキスタイルエクスチェンジ 稲垣氏 講演 |
18:20~18:50 | 各者を交えたトークセッション |
~19:00 | 終了予定 |
お問い合わせ先
繊研新聞社
サステイナブルコミュニティー事務局