サステイナブル(持続可能な)社会に対応する商材を市場に打ち出し、差別化を図る動きが加速している。各社とも多様なリサイクル素材やサーキュラーシステム、DX(デジタルトランスフォーメーション)による環境対応を訴求して、新しい市場を創出する。
協働で開発、訴求
蝶理と小松マテーレは染色加工時の環境負荷を抑えるエコ素材「WS」を開発し、両社で拡販する。蝶理の廃ペットボトルを使用したリサイクルポリエステル繊維「エコブルー」を糸加工時の条件を工夫することで染まりやすい糸を開発。WSはポリエステル糸に非結晶領域を作り出すことで染料を入りやすくし、通常130~135度の高温高圧下で行う染色を、120度で濃色に仕上げることができる。使用する染料を約20%削減し、染色時間も大幅に短縮することで染色効率を50%向上した。