O2O支援アプリ、店員別の利用可能に

2016/05/31 11:00 更新


 ファッションのO2O支援iOSアプリ「スタイラー」を運営するスタイラー(東京)31日、昨年12月にリリースして以降初めてのアップデートを実施した。ユーザー同士のコミュニケーション機能を加え、店のスタッフ別利用を可能にした。

 スタイラーは、ユーザーが欲しいアイテムを投稿すると、個々のショップからイチオシ商品について返信があり、気になる商品があればメッセージで問合せができる。リアル店への送客支援を果たし、効果測定期間中の来店客数の15%がスタイラー経由で、購買率は70%に達したという。月間アクティブユーザーは約2万で、新たにユナイテッドアローズの「アンルート」、京都の「ロフトマン」などが加わり128店舗(4月時点)が参加している。

 これまで個別ユーザーの投稿に返信できるのはショップに限定されており、店との関係構築にはなっても、「ユーザー体験として孤独感があった」と分析。こうしたアプリは、投稿はせず見て楽しむだけのユーザーが圧倒的多数を占める。これも踏まえ、気軽なコミュニケーションを促進するため、一般ユーザーもライクボタンやコメント欄の設置によりリアクションできるようにした。併せて、ショップはスタッフ別にアカウントが作れるようにした。チーム運用が可能になるほか、店員を軸にした情報発信が可能になる。

 アプリで盛り上がったトピックはオウンドメディア、スタイラーマグに掲載し、各種ウェブメディアに配信。最近では「夏のメンズショーツまとめ」「心地よいパーカの新定番」など見込みで数万人にリーチする記事も生まれ、認知度アップに寄与している。



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