大人向けレディス「イェッカヴェッカ」のEC化率は全社平均を上回る23.4%。EC上のコンテンツやユーチューブ、SNSなどの販促が奏功している。石田こま紀さんは12年に新卒入社して以来「イェッカヴェッカ一筋」で販売員を務めてきた。20年からはEC担当として、店舗との連携強化やブランドの認知拡大に力を入れている。
――運営体制は。
2月の組織変更でブランドごとではなく、全社横断のOMO推進室が発足しました。約60人で運営しており、イェッカベッカの担当は私を含めて3人です。
――業務内容は。
商品ページに掲載するスタイリング構成や撮影、販促コンテンツの企画、ユーチューブやインスタライブの出演などを行っています。ブログは「オフィス向けコーディネート」系の企画がよく読まれます。
「着映え服」がコンセプトなので、販売員が掲載するスタイリング投稿は撮影時の角度や光の入り方、着こなしで重視してほしいポイントを細かく伝えています。その効果もあり、EC購入者の8割がスタイリング投稿から流入しています。
――力を入れる点は。
販売員の経験から、店頭POP(店頭広告)とECやSNSの打ち出し内容を一致させることを大切にしています。店で購入した方には後日、LINEでそのアイテムのスタイリング投稿を送るようにしています。
――今後は。
今秋冬はブランド15周年企画で、過去に人気だった商品を再販します。ECやメルマガ、SNSで実施したアンケートを基に選定しました。今後も顧客様とのコミュニケーションを密にとり、施策を考えたいです。
インフルエンサーとの協業やEC限定品の企画など、商品部やディレクターとの連携も強化しています。ECをきっかけに新規客にも認知を広げたいです。