札幌ステラプレイス堅調、新店がカバー

2016/12/28 06:21 更新


 札幌駅総合開発がJRタワーで運営する札幌ステラプレイスが堅調だ。10月からの下期に売り上げがプラスに転じている。12月に入ってやや失速したが、年末年始商戦での押し上げを見込んでいる。

 衣食住に「美」「遊」「知」を加えたテナント揃えを生かし、プロ野球、北海道日本ハムファイターズの優勝セールや映画のヒットによる客数増を取り込んでいる。

 ただ、分野別では売り上げの36~37%を占める主力の衣料品が厳しい。「アディクション」を入れるなど15年4月に地下1階に整備したビューティーゾーンの伸びなどで、衣料品と身の回り品をカバーする状況が続いている。

 このため、11月初旬にはアピア、エスタ、パセオと一緒にJRタワーファッションウィークを実施、札幌駅のコンコースに100体のコートを並べた。ファッション離れの懸念があることから、「改めておしゃれに気づいてもらいたい」(石井稔之取締役営業本部ステラプレイス店長)として実施、1日34万人が使う札幌駅で旬の商品をアピールし、ファッションの底上げを目指した。

 また、販売員の力を伸ばすため、年間のテーマを〝ライフスタイルストーリーテラー〟として、接客で商品のストーリーが語れる館になるための活動を強めた。館内のスタッフに向けたキャンペーンは初めてで、パンフレットを作成、配布した。新たなテナント導入が進めにくい環境のもとで、既存ショップを強化している。

多様なテナント揃えが生きる



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