スタンプス(東京)は、テキスタイルから企画するブランド「キジノカノウセイ」の欧米販路が増えてきたことから今後、国内外で販路を増やしていく。また、展開ブランドを絞って自社ブランドを主軸に販売に力を注ぐ。
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キジノカノウセイは同社が尾州や桐生などの産地と連携して開発したデザインテキスタイルをアパレルや服飾雑貨、インテリア雑貨に活用するブランド。23年からパリのメゾン・エ・オブジェに出展し欧州市場での販売の可能性を探ってきた。独自の織り柄や表面感などが注目され、今年1月の出展で米国を含めて新たに15社と成約し、欧米の販売先が合計20件に増えたことで、今後の販路拡大にめどをつけた。今後はドイツ、フィンランド、英国などの販売先でイベント販売を行うほか、今月は韓国でもイベントを開き好評を得た。海外販路開拓に本腰を入れるほか、国内でも扱いが増えており、販売を広げていく。
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同社は暮らしの道具としてのリラックスウェア「スタンプアンドダイアリー」、フェミニン要素を加味した「ユティリテ」とキジノカノウセイの三つの自社ブランドのほかに仏バッグブランド「タンピコ」を展開し売り上げが安定している。これまで輸入販売してきた英「オーエンバリー」「ウォレスアンドスウェル」「ボーモントオーガニック」は自社ブランドとの親和性があり、欧州での人気も高まっているが、円安のため価格設定が難しくなった。英国ブランドは販売を終了して、輸入販売のタンピコを含む4ブランドに力を集中する。