ヒュンメル、栃木レザーのスニーカー

2016/07/25 06:35 更新


 エスエスケイはデンマークのスポーツブランド「ヒュンメル」で、世界的に評価の高い栃木レザーをアッパー全体に採用したレトロランニングスタイルのスニーカーを数量、店舗限定で発売した。

 これは16年春から開始したスニーカーを通して共生社会の実現を目指すプロジェクト「ヒュンメルPRAY」の第2弾で、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)のLGBTに焦点を当てた「PRAYウィズLGBT」の一環。今後も秋まで2回の限定スニーカー発売を予定しており、さまざまな団体と多様性を認め合える社会の実現を目指す。

 今回のプロジェクトではゲイを告白したモデルのベンジャミンを起用し、デンマークのレトロスタイルと日本の丁寧なものづくりを融合させた。スニーカーの収益は全てLGBT問題支援のNPO(非営利組織)法人「りびっと」に寄付する。

 スニーカーはアッパーにハシモト産業のフルベジタブルタンニンレザー(ぬめ革)を採用した。天然成分タンニンを用いてなめすタンニンなめしで、職人が3カ月以上かけて作り上げる最高級品。化学物質を使わないため、皮の細胞を壊さず、使用時の伸縮を得ることができ、エイジングの中で自分だけの型を得ることができる。

 デザインはヨーロッパで人気の高いレトロランニングを原型としながら、アウトソールはクッション性を高めるために厚みを増し、シルエットもより美しさを追求した。25~29㌢。日本製。2万5000円。

デンマークのオリジナリティに、日本のモノづくりが応えた一足



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