【専門店】レリアンのネミカ神楽坂店長 福井夏子さん 地元客に愛してもらえる店に

2023/02/16 14:00 更新


ネミカ神楽坂店長福井夏子さん

 レリアンが、次世代向け新業態「ネミカ」を東京・神楽坂にオープンして半年。既存3店とは異なり、衣食住が密接した商店街で路面店を運営するのが、新卒で入社して販売歴20年以上、店長歴10年以上の福井夏子さん。上質な物や心地良い暮らしにこだわる40代、50代女性を主対象に、ファッションと一緒にアートや花も楽しむ暮らしを提案。国内若手作家の皿や花器など品揃えも接客も、より暮らしに寄り添う店作りで好評だ。

 衣料品が7割、服以外が3割。春色の服や「クロエ」のバッグ、デザイナーが手掛けるエコバッグ「ボールアンドチェーン」など細長い店内に入るきっかけになる雑貨や旬の商品は前面に配置。アンティーク家具の什器や日常着、奥にはインポートの服や帽子が並ぶ。個別のニーズに合わせた接客と、ゆっくり見られる雰囲気を心がけている。

 若手陶芸家の寺村光輔さんの益子焼の食器、ガラス作家の安土草多さんの花器や照明は入荷待ち。コートは軽くて温かい「ヘルノ」が1番人気で、「マルニ」などブランド物のバッグ、チュール使いの迷彩柄のスカートも売れ筋。シルクやウールが洗える自然派洗剤の固定客も多く、「作家物の器も身近なアートとして取り入れ、高級ブランドも洗剤も日常生活を豊かにでき、価格以上の価値を感じる物なら買う人が多い」。

 平日はスーパーやヨガの帰り、ネイル前や子供の塾の間に立ち寄る40~50代の地元客、週末は訪日客や夫婦など広域客が中心。増えてきた徒歩や自転車圏内の客に、「いつ行っても良い物があり、居心地が良いと、愛される店になることが今の目標」だ。

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