そごう・西武 VRを使用した社員教育ツール開発

2018/12/20 06:28 更新


 そごう・西武は、企業向けに社員教育用ツールを販売する新事業を立ち上げた。百貨店の店頭で蓄積した接客技術や社内教育のノウハウを生かして、VR(仮想現実)による接遇マナー教材を開発する。

 第1弾は教育現場を対象に受付や生徒、保護者への対応方法をまとめた。新事業は商事事業部が手掛ける。

 VRを採用することで、顧客の会話や表情、視線の動きをよりリアルに追体験できるようにした。本人が気付かない行動や相手からどう見られているかなど、文書マニュアルで表現できない内容を映像で分かりやすく伝える。

 プログラムは言葉使い、所作、身だしなみなど模範的な対応などを編集する。同社の教育推進部門が監修し、外部の映像編集専門会社と協業する。

 BtoB(企業間取引)の社員教育事業は11月から、大手学習塾や学校を対象に営業をスタートした。各教育現場の実情に合わせてストーリーやシナリオを個別に作成し、映像を編集する。1コンテンツで数百万円の費用ががかるが、VR教材で内容のばらつきをなくすとともに、研修場所の確保や移動など時間と費用の削減効果を見込んでいる。

VRで他人の視線を通してリアルに追体験できるようにした(そごう・西武)


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