輸入卸のSMB、特徴ある(伊)・服飾雑貨売れる

2017/06/02 04:04 更新


カラーバリエーションも豊富な「120%リノ」のブラウス

 輸入卸のSMB(東京、尾崎友彦社長、電話03・5785・1480)が扱うイタリア製の服飾雑貨とリネンウェアが売れている。小売店が雑貨やライフスタイル型の売り場作りを強化する中で、品質とデザイン、値頃さ、カラーバリエーション、歴史を備えた特徴あるブランドが支持されている。販路は百貨店、専門店。

 同社は11年に設立。メインブランドは、ダウンウェアの「add」(エーディーディー)。売り上げの伸び率上位は、レザースニーカー「ツースター」、リネンウェア「120%リノ」、ストール「ピン1876バイ・ボット・ジュゼッペ」で、いずれも伊製のメンズ・レディスブランドだ。

 スニーカーのツースターは、1年半前から扱う。価格と価値のバランスが評価され、この半年間で前年同期比2倍を売った。新規取引先に加えて、試しに仕入れた専門店からの追加受注が増えている。2万6000~3万2000円。比較される競合ブランドは3~4万円台。珍しくインソールから自社開発したり、メンズでもアッパーにグリッターを使ったり、履き心地の良さ、デザインが評価されている。

 リネンの120%リノは3年前から扱いを開始。主力アイテムはブラウスで、2万1000~2万9000円。着心地の良さ、ノンエイジ、ゆったりとしたシルエットでフィッティングが楽であることが評価され、パジャマやルームウェアを扱うライフスタイルショップへも広がっている。

 ピン1876は、140年の歴史のあるボット・ジョゼッペ社のストールブランド。カシミヤの細番手の織物は市場に多いが、丸編みは同社ならではで、独特の柔らかさがある。カラーバリエーションが豊富で、2万円半ばから3万円後半。16年秋に松屋銀座本店で期間限定店を出店した。百貨店の服飾雑貨売り場やセレクトショップへ販路が広がり、前年比80%増で推移している。

 同社売り上げの柱であるaddは、伊勢丹新宿本店メンズ館、阪急うめだ本店の4階レディスフロアで毎年1、2週間の期間限定店を開き、知名度が高まっている。ダウンはフィルパワー800クラスと軽くて暖かく、平均6~7万円という値頃さも受けている。





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