シサム工房、生産背景をショー形式で

2017/01/18 06:30 更新


 フェアトレード製品の企画生産販売をするシサム工房(京都市)は17年秋冬物展示会で、生産背景を解説しながらショー形式で見せる手法をとった。

 卸し先専門店のバイヤーを対象に素材から製品までフェアトレードを深く知ってもらい、消費者に広く伝えてほしいという思いから始めた。

 展示会は京都市内で開催。秋冬物の代表的な商品をシサム工房のスタッフが着用し、人見友子副代表がどのように作られたか詳しく報告した。約1時間じっくりと説明する中でバイヤーが質問したり、試着したりと和やかな雰囲気で進められた。

 秋冬物の柱となるのが、最近、力を入れている国際フェアトレード認証ラベルが付いたオーガニックコットンのブランド「シサムオーガニック」。インドの生産者と組んだプロジェクトで、綿の栽培方法から収穫、生産、流通の仕組みなどを詳しく話した。

 主力商品は、襟のシルエットにこだわったユニセックスのパーカ(1万5000円)、量感があるのにすっきり見えるパンツ(8500円)、前でも後ろでも着られるボートネックの八分袖プルオーバーなど。

 ネパールのフェアトレードNGO(非政府組織)と取り組む真鍮(しんちゅう)製アクセサリー「スバカマナ」の新作も紹介した。5月には消費者を対象とするフェアトレードのイベントを京都で開く。

 

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スタッフが着用し、人見副代表(右)が説明する

 

 



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