「ショウタヒヤマ」デビュー、NYで発表 日本の技術にこだわる

2023/06/06 13:00 更新


 国内外でファッションの仕事に携わり、服の製造工程を深く学んだ日山翔太氏が、ブランド「SHOTAHIYAMA」(ショウタヒヤマ)を立ち上げた。23年秋冬コレクションをニューヨークでストリートランウェー形式で発表。日本の伝統的な技術を取り入れ、素材、デザイン、カラーなど細部までこだわったアイテムを見せた。

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 23年秋冬のテーマは「between 0pm and 7pm」。日常の中にある美しいものとして、正午から午後7時までの空の変化を切り取った。

 虹色に染めたウールのコートは伝統的な染色方法、流し染めで表現。手編みのモヘヤニットはグラデーションの美しい絣糸を使用した。どちらも尾州産地の職人と共に糸・生地から製作した。

ウールのコートは流し染めで虹色を表現
手編みのモヘヤニットシリーズは絣染めで糸から開発した

 70年代のビンテージチェックシャツを分解し自身で裂き織りにしたマフラーもある。縫製工場での経験から、自分でできること、できないことの線引きをし、「あえて自分でやる非効率さ」も大切にした。

 公式ウェブサイトでは23年秋冬アイテムのプレオーダーを開始した。商品の発送開始は7月を予定している。ウールのコートは13万9700円。モヘヤのニットシリーズ、セーターは6万4900円、帽子は1万3200円。

 日山氏は13年の間に、セレクトショップの販売員、バイヤー、スタイリスト、縫製工場のミシンオペレーターなどを経験。ほかにもテーラーに弟子入りし仕立てを身に着けるなど、ファッションの製造工程における技術やディテールを学び、それをデザインに落とし込んでいる。

当初1人で始めた初のコレクションは、31人のチームになった

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