白鳩 小田急電鉄が40%出資へ

2018/02/15 16:57 更新


 インナーのネット販売の白鳩は、小田急電鉄を引き受け先とする第三者割当増資を実施する。小田急は既に白鳩の株式を約20%保有するが、新たに170万株を取得することで、約40%の持ち株比率となり、白鳩との関係を強化する。

 払い込み期日は3月6日の予定。実施後、白鳩は小田急から1億円の借り入れを行うほか、第三者割当増資で得られる12億7100万円のうち11億8600万円を金融機関からの借入金返済に充てる。これにより金融機関からの借入金はゼロになる。

 両社の業務提携関係も強化する。従来から進めていた、小田急の信用力の活用やECノウハウの共有、相互の顧客資産の連動などのほか、新たに小田急の知見・ノウハウを活用して①倉庫・物流センターの開発②中期計画策定③内部統制の強化④マネジメント人材2人の派遣―などを進める。

 白鳩は売上高の拡大や物流量の増加に対応して、16年2月に本社隣接地に大きな土地・倉庫を購入。社内プロジェクトチームで具体的な開発を進めていたが、十分な検討を行うことができなかった。今回の提携で、早期に新しい倉庫・物流センターの開発を実行する予定だ。

 ECの競合の激化、物流業界の人手不足やコストアップなどを背景に、物流機能の強化がクローズアップされている。大きな投資やノウハウが必要なこともあり、今後もこうした提携・協業などが増加することが予想される。

物流の重要性が大きくクローズアップ=白鳩本社で



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