「百貨店でも専門店ビルでもない新しい複合ビル」とする心斎橋パルコが11月20日開業する。シネマコンプレックス(21年初春開業)、コワーキングスペース、フィナンシャルラウンジなどの機能を付加するとともに、多彩なイベントやアート提案に力を入れている。低層階のファッションゾーンは百貨店顧客の買い回りを見込んだ高感度店が多い。また、8階と1階の一部は大丸心斎橋店が賃借している。
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〝国内屈指〟の品揃え
アイン(2階/アユラ)ラグジュアリーストリートをはじめとした海外有力ブランドを集積した高感度セレクトショップ。国内トップクラスの品揃えを自負する「ヴェットモン」を筆頭に、「パームエンジェルス」「ヘロン・プレストン」「オフホワイト」など約30ブランドを扱う。個性豊かな「クリスジョイ」のダウンジャケットもオープンに合わせて充実する。
アインは06年に大阪市内に本店を路面でオープン。今回の新店は2店目で、初のファッションビル出店になる。新店は内装も注力して迫力のある演出を狙った。本店は男性客が多いが、パルコでは女性客の取り込みも強く意識。ユニセックスで楽しめるものを含めれば約半分近い商品を女性が楽しめる。
ここしかないを凝縮
Q(2階/ゴッファ)大阪・中崎町で「フェザーズゴッファ」などを展開するゴッファ(大阪市)の新店舗。古着と新品を自在に組み合わせるのが強みだが、Qでは西原正博代表が「楽しいことを思いっきりしたい」と、テーラードジャケットをはじめとした紳士服で新しいアプローチをした。22平方メートルとコンパクトだが、同店でしか味わえない提案を凝縮。
ビスポークスーツの「サルトリア・ラファニエッロ」に依頼して用意した既製服をはじめ、伊の有力パンツファクトリーにあえて別注したワークパンツの型紙を参考にしたスラックス、フレンチビンテージ眼鏡専門店「スピークイージー」と共同開発した18Kでアップデートしたビンテージフレーム眼鏡などがある。古着セレクトも一部置き、ミックススタイルも楽しめる。