篠原テキスタイル　異業種協業や産地内連携でデニム需要を喚起

太い綾目が印象的なデニム

　デニム織布の篠原テキスタイル（広島県福山市）は、異業種との協業や産地内での連携などを通じてデニム需要拡大に向けた取り組みを強めている。展示会にも積極的に出展し、リサイクルポリエステル使いやセルビッジデニムなど差別化デニムの開発と提案を進めていく。

（三冨裕騎）

　備後デニム産地の若手有志が集まった「デニムのイトグチ」のメンバーとして、工場見学ツアーや交流会を開催。3月には福山市の商業施設イチセトウチで開かれたイベント「リトルワンダーデパートメント」にも参加し、多くの来場があった。デニムのイトグチは、産地内の若手同士が集まる貴重な場としても機能し、「産地に興味のある人やブランドを立ち上げたい人などの窓口になるような存在にしていければ」（篠原由起社長）と、今後も活動を強めていく。