島精機製作所は、ニットや3Dデータなどのデジタルデータを検索、閲覧、購入できるサービス「シマ・データモール」を立ち上げる。デザインシステム「APEX」シリーズなどと組み合わせて物作りのDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートする。4月に東京で開かれるファッションDXEXPOで展示し、昨年の繊維機械見本市ITMAアジアで発表した無縫製ニット「ホールガーメント」(WG)横編機の最新機種「SWG-XR」も参考出品として国内初披露する。
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シマ・データモールは、ニット製品の編成データや、組織柄などニット柄データ、3Dバーチャルサンプルのベースとなるデータを検索、閲覧、購入できるサービス。従来のユーザーサイトとウェブサービス「スタッフ」のコンテンツの一部を統合したもの。会員登録すれば検索、閲覧は無料だ。日英中の3カ国語に対応し、上期中のスタートを予定している。そのほか、デザインシステム「APEX」シリーズは生地の質感、凹凸などを表現するU3Mファイルも出力でき汎用3Dソフトとの連携も可能。バーチャルサンプリング糸データのウェブサービス「ヤーンバンク」も参加糸メーカーが60社と拡大しており、これらのサービスとの連携による活用を見込む。
ホールガーメント横編機の新たなフラッグシップモデルと位置付けるSWG-XRは、4枚ベッドで自走式のインターシャキャリアを搭載。3カムから4カムになるなど、従来機に比べ生産効率が25%向上。対応する糸や編み地が広がり、様々なニットに対応する。