デザイナーと結婚したら9割引き?!

2015/09/17 06:55 更新


新進・若手デザイナー15ブランド、渋谷パルコの期間限定店好評 

デザイナー自らが販売、客とのコミュニケーション深める

 デザイナーの山縣良和と坂部三樹郎が主導する新進・若手デザイナー集団が8月28日から9月13日まで、期間限定店「絶命店」を渋谷パルコに開設した。参加デザイナー自らが売り場に立ち、客とのコミュニケーションの深さによって割引率が変わる特典を取り入れるなど〝新しいファッションの売り方〟を提案、売り上げも好調だった。

 ショップは山縣と坂部がプロデュースし、渋谷パルコで実施した新進・若手デザイナーブランドの展覧会「絶命展」「絶・絶命展」のコンセプトを再現したもので、パート1の4階に開設。山縣の「リトゥンアフターワーズ」、坂部とジュエ・ジェンファンによる「ミキオサカベ」のほか、「アキコアオキ」「リョウタムラカミ」など15ブランドの商品を販売した。

 「ネットで自在にモノが買える時代の中で、リアル店にしかできない見せ方と売り方を追求した」(坂部)。約33平方㍍の売り場に200点を超える商品を揃え、「デザイナーのこだわりを伝える」ため、1点1点にデザイナーのコメントやルック写真を付けた。販売は15ブランドでローテーションを組み、各デザイナーが週2、3回ペースで約半日店頭に立った。

 割り引き特典は「デザイナーと客の関係性が深まるほど安くなる」仕組み。試着や、店に関する情報のツイッターへの投稿、デザイナーへの差し入れなどによって10%引きにしたり、家族で購買すると40%引き、デザイナーと結婚したら90%引きにするなどだ。試着とツイッター割引きを中心に、大半の客がこの特典を利用し、「客から結婚を申し込まれたデザイナーもいる」という。

リアル店にしかできない売り方を提案した(右から青木、坂部、山縣、村上)
リアル店にしかできない売り方を提案した(右から青木、坂部、山縣、村上)

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