第2回「シブハラフェス」 ミヤシタパークでファッションを盛り上げ

2020/11/06 06:29 更新


【センケンコミュニティー】第2回「シブハラフェス」 ミヤシタパークでファッションを盛り上げ

 「シブハラフェス」の愛称で親しまれているシブヤ・ハラジュク・ファッション・フェスティバルが、10月17、18日に東京の渋谷・原宿で開催された。2回目となる今回は、キャットストリートなどでのリアルイベントは開かれなかったが、ミヤシタパーク屋上の新しくなった渋谷区立宮下公園で初めてファッションショーをするなど、盛り上がりを見せた。ファッションショーやキックオフイベントの様子をリポートする。

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 ファッションショーに先立って行われたキックオフイベントには、渋谷区の長谷部健区長のほか、渋谷区商店会連合会の大西賢治会長、日本ファッション・ウィーク推進機構の三宅正彦理事長、原宿神宮前商店会の八木原保会長、日本ショッピングセンター協会の飯嶋薫理事、ワンオーの松井智則代表取締役が登壇した。ファッションショーの一つをプロデュースした、タレントのりゅうちぇるさんも登壇した。長谷部渋谷区長が持った大きなクラッカーのひもをりゅうちぇるさんが引っ張り、シブハラフェスの開幕を宣言した。

大きなクラッカーで開幕を宣言

 その後に行われた長谷部渋谷区長とりゅうちぇるさんのトークセッションでは、シブハラフェスにかけるそれぞれの思いを語り合った。長谷部渋谷区長は「宮下公園がリニューアルされたことをより多くの人に知ってもらえるいい機会。いこいの場であるのはもちろんのこと、文化を発信する場として、今後もファッションショーやアーバンスポーツイベントなど様々なことをやっていきたい」と語った。

りゅうちぇるさん(中央)

 りゅうちぇるさんは、「原宿は小さなころから憧れの場だった。どんな個性も受け止めてくれる原宿で過ごした日々があったからこそ、日本全国で活躍できるようになったと思っている。刺激にあふれた、互いを高め合える渋谷、原宿という街が本当に好きだ」と思いを語った。さらに、今回ファッションショーをプロデュースしたことについて「新型コロナウイルスによって渋谷・原宿の街は大変な状況にあるが、少しでも元気にみんなが笑顔に戻れるように、ファッションを楽しむ気持ちを表現したので、ぜひ楽しんで欲しい」と話した。

様々な年齢層のモデルが登場し、渋谷・原宿の個性や自由を表現

 ファッションショーはりゅうちぇるさんプロデュースによる「シブヤ・ユーズド・ファッション・ショー」でスタートを切った。タイトル通り、全てりゅうちぇるさんが選んだ古着でコーディネートした。モデル選びやメイクまでりゅうちぇるさんがこだわった。「多様なファッション、カルチャーが入り混じっている原宿の街を表現した」という言葉通りに、子供からお年寄りまで様々な年齢層のモデルが参加し、お祭りのようなショーに。あいにくの雨の中でのショーとなったが、「自分から浴びにいったくらい雨も味方にして楽しんだ」とりゅうちぇるさん。

りゅうちぇるさんプロデュースのショー

 その後も、ファッションスクール「me」の生徒たちによるファッションショーや「ミキオサカベ」「パーミニット」によるショーなどを実施。全てのファッションショーはライブストリーミングで配信し、現地にいなくても楽しめるように工夫されていた。

ファッションスクール「me」のショー

■松井智則ワンオー代表取締役 これからもやり続ける

松井智則ワンオー代表取締役

 9年前、東京ファッションウィークをもっと盛り上げようという思いから「シブフェス」として企画したのが始まりでした。街やファッションを盛り上げるには、やはりその地域にあるショップさんたちが盛り上がらないと意味がない。そうした思いから、渋谷の地域を巻き込んでショップさんが参加するイベントを企画してきました。昨年からは原宿と渋谷に地域を拡大し、「シブハラフェス」として約200店のショップが参加し、一般のお客さんも楽しめるお祭りのようなイベントになりました。

 年2回開催していますが、残念ながら今年の3月は新型コロナウイルスの影響で中止、今回もリアルイベントは中止せざるを得ない状況でした。

 そんな中でも何がなんでもファッションショーは実現したいという思いで、ミヤシタパークが完成する前から、ぜひ宮下公園でファッションショーをさせて欲しいとお願いをしていました。なんとか実現することができ、うれしく思っています。

 今後も、渋谷原宿から新たなムーブメントやカルチャーを生み出し、街全体の活気を生み出していくために私たちはシブハラフェスをやり続けていきます。

渋谷区公認のECモール「シブヤ・ファミリーセール」

渋谷区のブランド支援

 今回のシブハラフェスは、渋谷区公認のECモール「シブヤ・ファミリーセール」を2日目の18日に開設したことも注目だ。これまでシブハラフェスで実施していたリアルイベントの代わりとしてデジタルでの販売をする位置づけ。サイトは年間を通じて運営していく。

 渋谷区に本社やショップがある企業や渋谷区を拠点に活動するデザイナー、ブランドを出店対象にしている。現在、アーバンリサーチ、シップス、トゥモローランド、アダストリアなど有力セレクトショップをはじめとした12ブランドが出店。ECモール初期費用などがかからず、大手のモールと同じように商品を送るだけでEC業務を委託できる。

 渋谷区、渋谷区商店会連合会、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインで7月に立ち上げた「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」で9月までに約1300人から4470万円を集めた資金の一部と区の予算でECサイトを立ち上げた。

 「新型コロナウイルスによって渋谷、原宿の街はこれまでにないほどの打撃を受けた。各方面から苦しい声を聞く中で、どうにか街を盛り上げて支援していきたいという思いで、キャリー品を中心に扱う街のECモールを立ち上げようということになった」(松井智則ワンオー代表取締役)という。今回の立ち上げに際し、「出店いただく企業に一件一件、頼みこみに行った」と苦労を語る。

 21年3月までに100ブランドの出店を目標に、渋谷の地域を盛り上げ支援していくサイトにしていくという。

渋谷区公認で街のECモールとして運営していく

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