国内メーカーが扱う縫製機器やCAD・CAM(コンピューターによる設計・生産)に海外から注目が集まっている。円安に加え、東南アジアでの脱技能化や省人化、効率化ニーズの高まりが背景にある。
(榎田果歩)
アパレル向け設備投資が回復し、アジアでの工業用ミシンの販売が好調なブラザー工業が打ち出すのは、カーシートなど産業用資材向けミシンの「BAS-370K」「BAS-365K」。これまで技術者の勘を元にしていたミシン針や釜の調整を、全てデジタル化して再現性を高めた。長年の経験値で調整していたものを全て数値化し、パネルで数値を見ながらダイヤルを回すと短時間で設定できる。