愛知県瀬戸市 “ツクリテ”キーワードに魅力発掘 出店増で回遊したくなる街へ

2023/11/22 11:30 更新有料会員限定


せと末広町商店街では月に2回、マルシェも開催し、市内の家族連れなどが多く訪れる

 愛知県瀬戸市の駅前商店街がにぎわいを取り戻している。将棋界の八冠を達成した藤井聡太名人・竜王の地元として注目されるほか、近隣エリアに大型テーマパークが開業するなど来街者が増える中、行政と民間が取り組んできた地域資源の発信や、事業者同士の連携が効果を生んでいる。

物作り文化を街の魅力に

 瀬戸市は人口は約12万人、面積は約111平方キロメートル。名古屋の都心部から名鉄急行で30分強で、長久手市や豊田市など大型商圏に隣接する。

 土地の価格や教育の充実などを理由に8年連続で転入超過の状況が続き、子育て世代が増加している。22年11月には長久手にジブリパークが開業したことで、市内ゲストハウスでは「ジブリパーク目的で毎週10組が宿泊している」など、瀬戸への来街者も増えている。

 一方、名鉄尾張瀬戸駅前の三つの商店街をはじめとする、中心市街地の魅力作りも進められてきた。商店街は空き店舗の増加による空洞化が課題となっていたが、直近3年で計18店が、せと銀座通り商店街、せと末広町商店街に新規オープンするなど活性化している。貸し出し可能な空き店舗はほぼ残っていない状態だ。他の目的で訪れた来街者に、「寄って楽しんでもらう」街へと変化している。

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