仙台全体で盛り上がっていきたい――主要な商業施設の担当者から共通して聞かれた言葉だ。この間、仙台市の中心市街地で、商業施設の大型改装と新規開業が相次いでいる。それぞれが個性や特性に合わせた「東北でここだけ」のコンテンツを充実。毎日、毎週行っても楽しめるような館へと磨きをかけている。
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仙台市の中心市街地はここ数年、仙台フォーラスの長期休業(24年2月)やイオン仙台店の閉店(25年2月)など、暗雲が立ち込めるニュースが続いた。8年の沈黙を経て、ようやく動き出したさくら野百貨店仙台店跡地の再開発も先月、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが「断念する」と発表。11月27日、仙台市中心部商店街の関係者らが郡和子市長に、市がより強く主導していくように求める要望書を提出したところだ。
そんなムードを断ち切るように、各館が改革を進めている。自店のみならず、街を活気付けようと動き出した。25年度の通行量調査は、仙台駅前(東西自由通路)、中央通り、東一番丁通りをはじめ市内中心でいずれも前年超え。コロナ禍前の19年比でも4.1%増となっている。
服、食、キャラで誘う
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