西武所沢店、“地方店発PB”導入

2015/03/11 06:08 更新


 西武所沢店は地方店発の新PB「リミテッドエディション・エリアモード」を導入した。本部主導による一律の商品供給ではなく、各地域の顧客ニーズを収集し、地方色を生かした品揃えにする。

 同店は12年春から女性による運営体制に切り替え、正社員約100人のほぼ全てを女性が占める。さらに顧客の来店頻度は週1回以上が6割、毎日が2割弱に達する。同店のPBは「家族や友達と過ごす時間を大切にし、ちょっとした贈り物を欠かさない」(小森千絵販売部販売二課長)という顧客像を設定して商品を編集する。

 売り場面積は50平方㍍で、婦人服40型、雑貨10型で構成。内訳は全店共通商品7割、所沢店独自商品3割とする。店の独自品は特産品の狭山茶を染料に使ったストール(8640円)、ハンカチ(1080円)、地域在住のアーティストによるアレンジメントフラワー(5400円)など地元と協業した。草木染めのブラウス、カジュアルシューズ、天然石のアクセサリーなどナチュラルスタイルを独自に編集する。

 部門横断型のプロジェクトチームが商品開発、編集を担う。婦人服、雑貨、リビング、食品、販売促進など9人の若手を中心に商品を選定し、ワークショップやイベントを定期開催する。

 そごう・西武は今春、同PBの売り場を14店で順次、開設する。大都市圏とは異なるファッションニーズを取り入れて本部と各店舗が共同で商品開発する。全社売り上げの4割を占める地方店の活性化に結び付けるのが狙いだ。初年度売上高は5億円を見込む。



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