コロナ下で、SCがデジタル化を加速している。オンラインを活用した新たな販売やサービスなどで、さらに進む消費者のライフスタイルと買い方の変化に対応するとともに、テナントの販売を支援する。各社ともアフターコロナも見据え、新しいSCのビジネスモデルのあり方を探る。
(有井学)
ルミネは6月29日付で、デジタルトランスフォーメーション推進部を新設した。「5~10年先を見据えたビジネスモデル改革」(敦賀一裕常務デジタルトランスフォーメーション推進部長)を進める。
これまでデジタル化戦略を担当していたIT推進室を改編し、組織として強化した。「コロナをきっかけにお客のライフスタイルと嗜好(しこう)の変化が加速した。アフターコロナも見据え、よりスピード感を持って改革に取り組む」のが目的だ。
リアルと融合
リアルとオンラインの「融合」を店舗でのデジタル化の主軸に据え、新たな施策も開始した。10月にECシステム開発のバニッシュ・スタンダードの販売員コーディネート画像投稿アプリを全施設に導入。ショップスタッフの投稿画像がルミネのECサイトと施設のデジタルサイネージ(電子看板)に表示されるなどの仕組みを整備した。