今年もSCの開業ペースが減速するなか、物販・飲食のほかも充実した施設の開業が相次ぐ。コロナ禍を経て、ECがさらに拡大する一方で、SCに「リアルな場での体験価値」を求める消費者が一段と増え、時間消費・滞在機能が不可欠となったためだ。従来のSCにはあまりなかった業種を導入する施設もある。日本ショッピングセンター協会によると、24年に開業する予定のSC・商業施設は建て替えも含め27施設前後で、昨年の32施設を下回る見通し。昨年も前年より4施設減少しており、年間開業数が前年を下回るのは3年連続となる見込みだ。全体として、市場が飽和状態にあることを示している。
(有井学)
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こうした中で、くるふ福井駅、タカマツ・オルネ、ココロ新潟など地方都市の駅ビル開発が相次ぐ。くるふ福井駅、ココロ新潟は高架下空間の再開発だ。
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