首都圏を中心とした主なSCの冬の全館セール(本セール)の日程が出揃った。大半の施設は例年とほぼ同様の日程で、郊外SCの多くは12月下旬、都市中心部のSCの多くは1月の初売りと同時のスタートとなる。
郊外SCでは昨年から開始日をクリスマス前に早めたイオンモールが今年は22日(昨年は23日)にスタート。アリオは前シーズンの年明けスタートから今年は年内スタートに前倒しする。パルコ各施設や都市中心部の施設の大半は初売り、福袋と同時スタートで正月ムードを盛り上げる。
ルミネは今年1月と同様、来年もショップの販売員のES(従業員満足)向上策として、1月1日を休館日、2日を初売りとし、初売りの翌日をセール開始日とした。これまで、1月1日に初売りと同時にセールを開始した新宿ミロードは来年は1月1日を休館日とし、初売りとセールを1日遅らせる。ES強化の一環で、今年の大みそかの閉店時刻も早める。玉川高島屋SCとラフォーレ原宿は他の施設に比べて開始時期が遅いが、例年通りで、顧客に浸透している。
今月は気温の低下で冬物アウターの実需が期待できるとはいえ、中旬以降、ECを含めたプレセールも本格化する。本セール期間中に値下げ以外の施策でいかに需要を喚起するかが焦点となる。多くの施設がポイントアップや一定額以上の購買客を対象にした抽選会などで複数購買を促進するほか、集客イベントを行い、商戦を盛り上げる。渋谷109は韓国の人気アーティストとの協業キャンペーンを実施、関連商品を販売する期間限定店も導入してプロパー販売も強化する。