後輩に説明したい英略語‐2 SKUって?

2017/11/05 04:30 更新


 ファッションビジネス業界の基礎知識解説です。今回は、後輩に尋ねられて、語ることができれば少し尊敬されるような英略語を集めてみました。でも、ある程度のベテランなら常識ですよね。正確にいくつ知っているのか、実力をチェックしてみましょう。

■SKUとは?

 ストック・キーピング・ユニット(Stock Keeping Unit)の頭文字で、「在庫最小管理単位」などと訳されます。在庫を管理する最小単位ですから、会社によって当然異なります。ただ、「Tシャツ10枚売れたからあと20枚追加しよう」というような発注をしている会社はないでしょう。「Tシャツのこの色のこのサイズが10枚売れて、在庫はあと何枚だから、この色のこのサイズをこれだけ追加しよう」というのが普通の在庫管理です。一つのデザインのTシャツに対して、4色でそれぞれ3サイズ展開していれば、このTシャツは4×3=12で、12のSKUで管理していることになります。

1型で7色、それぞれ2サイズずつあれば、SKUは1×7×2=で14だ

 似たような用語で「アイテム」(品目)があります。先の例で言えば、Tシャツがアイテムです。アイテムとは商品の種類のことで、管理するため、各アイテムに品番がふられています。品番をさらに細分化したのがSKUです。打ち合わせなどで、アイテムと品番、SKUを混同して使っていたりするので注意が必要です。

分類を表した図

 VMDで「FKU」という用語があります。フェイス・キーピング・ユニット(Face Keeping Unit)の略で実際に店頭に展開するSKUのことで、店頭での見え方に関係します。ある品番のFKUが多いと、店頭の商品量にボリュームが出せますし、FKUが少ないとすっきり見せることができます。



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