三陽商会は来年、ブランド設立15周年を迎えるのを機に「ラブレス」のメンズのMDを刷新する。コアな客層に向けたダークなイメージだけでなく、カプセルコレクションや新ラインによってクリーンなイメージを加えて、新たな顧客の開拓を目指す。
(大竹清臣)
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ラブレスは、04年に東京・青山の旗艦店からスタートし、路面店を中心に主要都市に出店してきた。今秋には新業態「ラブレスサニーサイドフロア」を東西のターミナル駅に隣接する商業施設、グランフロント大阪と新宿フラッグスにオープンした。従来よりも明るく白を基調としたイメージで、立ち上がりは想定通り女性客が6割と堅調だ。
次のステップとして、メンズは19年春夏に新たな取り組みの「プラスラブレス」で「ファクトタム」の有働幸司氏と協業したカプセルコレクション「LF」(エルエフ)を出す。LFはこれまでのラブレスとは異なるアプローチで、シンプルエレガント、コンフォート、ファンクションをキーワードにトラッドベースのスタイルを提案する。伝統的なチェックのジャケット(4万2000円)やパンツ(2万2000円)、ブルゾン、開襟シャツ(1万5000円)、ポロシャツなど17型(全て日本製)を揃える。
新ラインの「プレゼント」では機能性、実用性、汎用性を切り口にしたアイテムを揃える。来春夏物は撥水(はっすい)性、家庭洗濯、収納性を備える。特に撥水機能は全てのアイテムに付加する。ジャケットやアウターには洗濯ネットバッグが付き、出張や旅行にもコンパクトに畳んで持ち運べる。デザインはベーシックでミニマルなため、着回ししやすいのも特徴だ。
ジャケット(3万4000円)、パンツ(1万5000円)、ミラノリブのカーディガン(1万6000円)、シャツ(1万3000円)、Tシャツ(5500円)など。