三喜商事、伊バッグ「アフラ」軌道に 構築的なフォルムに実用性

2021/11/12 10:59 更新


 三喜商事が総輸入代理店となるイタリア製のバッグ「アフラ」が日本市場で軌道に乗ってきた。22年春夏向けで4シーズン目となり、コロナ禍でもシーズンを追うごとに卸売り先からの受注を徐々に伸ばしている。

 デザイナーのモニカ・キオッツィは、高級ブランドの革製品を製造するファクトリーでデザイナーとして経験を積み、「トッズ」で01年から15年間、アクセサリー部門のクリエイティブディレクターを務めた後に独立。17年春夏に自身のブランドを立ち上げた。実用的で、建築やインテリア要素を反映した構築的なフォルムが特徴だ。イメージするのは、米国の写真家リー・ミラーや英国の女優シャーロット・ランプリングなど普遍的な強さと知性を備え、確立したアイデンティティーを持つ女性像だ。

 生産は、伊国内でラグジュアリーブランドに供給するファクトリーに依頼しており、日本での小売価格は6万~11万円台。大手のセレクトショップにとっては売りにくい中間の価格帯だ。一方、「ラグジュアリーと同等の仕上がりの良さを持っていて、ベーシックとは異なるスタイルに魅力がある。上質なインポート製品に慣れている客層に価値を感じさせるブランドだと思った」と日本への導入に携わった陶守淳マネジャーは話す。見た目以上に容量が大きく、軽い。その使い勝手の良さも大人の女性に響いている。

 現状の取引先では順調に売れているが、「本国の希望もあって、取扱店を広げ過ぎないよう慎重に考えている。共感を持って下さる方に届くよう、丁寧に販売してきたい」という。

22年春夏は一段と映えるカラーバリエーションを揃えた
ベーシックと異なるスタイルに魅力(22年春夏)


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