〝プロパー商戦〟活性化も
大手百貨店の初売りとセールは、そごう・西武が１７年１月１日、高島屋や大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、松屋などは１７年１月２日から実施する。
セールを１月１１日から開く三越伊勢丹は、１６年から伊勢丹新宿本店や三越銀座店など首都圏の８店で１日と２日を休業日に設定し、販売員の接客サービス向上につなげているが、１７年は対象店舗を増やす。
首都圏は三越日本橋本店と三越多摩センター店を除く店舗が、地方でも札幌丸井三越や新潟三越伊勢丹、名古屋三越栄店、高松三越が１月３日から初売りとなる。
三越伊勢丹の基幹３店は、セールまでの〝初売りプロパー商戦〟を活性化しようと、日本の伝統や技術、クリエイションを再認識して新しい価値として提案するキャンペーン「ジャパンセンスィズ」を１月１０日まで実施する。
目玉としてオリジナルの婦人服新ブランド「ディナル」を立ち上げる。エレガンスとトラディショナルな要素をミックスし、曲線的なシルエットのエレガントなスーツと、色や素材などを統一したブラウスとパンツのセットアップを中心に打ち出す。働き盛りのＯＬからキャリアを積み重ねた女性までを対象にし、「仕事服の幅を広げる」という。
和歌山の工場と協業したカットソー製品、エジプト綿を使用した繊細なハイゲージニット製品、大麻布「麻世妙」を使ったスカートなど、物作りや素材を前面に出した定番品も開発し、来年２月からの本格展開では約５０型を揃える。
また、ビームスと協業し、伝統的な縁起物を新しい感性でプロデュースする「大縁起物市」を開いている。
鶴や竜、亀、招き猫など縁起の良いモチーフを刺しゅうした「ケイタマルヤマ」のスカジャン（８万５３２０円）、アーティスト・花井祐介のイラストを採用した岩手県産のこけしなどを販売する。期間は１２月２６日～１７年１月１０日。
