「ローブス&コンフェクションズ」(土屋郷)は22~23年秋冬、シャツから派生するアイテムを充実させるとともに、毒っぽさも感じる鮮やかな色柄を強調したコレクションを見せた。ウクライナ危機をはじめとする怒りや不安といった感情から、ポジティブな気持ちを持ちながらもより強い表現を意識した。
力強い光を放つ鮮やかなネオンカラーパレットのスーパー120のウールジャージー、温かみある手描き図案をあえてデジタル処理してからプリントすることで都会的でドライな印象に仕上げたオリジナルプリントファブリック。こうした素材を軽やかなシャツのようなジャケットやセットアップに仕立てる。オーガニックコットンシャンブレーはシャツブルゾンやシャツジャケットで軽やかな着心地を強調する。
スーパー100ウール×ポリエステルで家庭洗濯できる素材や手洗いできるウール・カシミヤニットなど、使いやすさを感じさせる素材も多い。糸段階で撥水(はっすい)加工をして織る強撥水メルトンのピーコートなど、見た目はクラシックで実はハイテクといったアイテムも充実した。心地良さと力強さを併せ持つコンセプチュアルなリアルクローズで、未来への思いを表現した。