リコーは社内起業制度で立ち上げたアパレルブランド「ランゴリー」を、ForDiL(フォーディル、東京)に譲渡することを決めた。アパレル事業などを手掛けるフォーディルのノウハウで、ランゴリーのさらなる成長が見込めると判断した。
ランゴリーはリコーの新規事業創出プログラムで、同社エンジニアの綿石早希さんらが19年に立ち上げた。インドのサリー柄をあしらった女性下着、ヨガウェアなどを企画し、自社EC、期間限定店のほか、スポーツショップやヨガスタジオなど委託販売先も開拓。
23年4月には香港のファッション見本市「ファッション・インスタイル」に出展するなど海外販売にも乗り出していた。
インドの女性らへの就業支援にも取り組み、現地NGO(非政府組織)と組んでビハール州バーガルプルに縫製工房を開設、昨年5月発表のコレクションで生産も始めた。
譲渡先のフォーディルはインドでインターンシップを経験した三井里奈、薄田大輝両代表が21年に設立。アパレル事業やアーユルヴェーダなどのセラピー事業を行っている。