レナウンの紳士服「ダーバン」は来年のブランド誕生50周年に向けた広告キャラクターとして、俳優の吉田鋼太郎氏と藤原竜也氏を起用する。次世代顧客の開拓を狙い、20年春夏から新ライン「レッドレーベル」の販売もスタートする。
【関連記事】レナウン社長交代 山東如意との絆を深める 業績安定が最優先
1970年にデビューしたダーバンは、翌年にフランスの俳優、アラン・ドロン氏を起用したCMなどで大きく脚光を浴びた。96年には盛夏仕様「モンスーン」を開発した。ブランドの特徴は、①日本人の体形に合った立体的なパターンによる丸いスーツ②尾州の服地メーカーなどと糸から生地を作る③宮崎の自社工場で縫製していること。
今回の広告キャラクターに起用した2人は共演実績も多く、公私にわたり親交があることから、2人を通して先輩・後輩の人間関係の中にある憧れや尊敬なども表現したかったという。神保佳幸社長は「継承をプロモーションのキーワードに、若い世代にもダーバンの物作りの良さなどを伝えていきたい。50周年の訴求をビジネスウェア市場活性化の起爆剤にしたい」と強調した。
ダーバンは50周年に向け、①ビジネスパーソンに向けて本物の価値を発信②ビジネスライフスタイル全般のサポート③サステイナブル(持続可能)なビジネスモデルの推進――など、三つの方針に力を入れる。また、新たな顧客となりうる30~40代男性を対象とした買いやすい価格設定とデザイン性を意識したレッドレーベルを来年春夏物から販売する。