堀切道之がデザインする「レノマ・パリス」は22~23年秋冬、「ル・ヌーボー・クラシック」をテーマにフレンチシックの新しい解釈のコレクションを見せた。素材の分量や色彩を取り入れながら重ねていく新しいレイヤードスタイルを意識した。
デザインの背景になったのは80~89年のパリ。トラッドな作りをレイヤードさせて、色の遊びを重ねていく楽しさを提案している。当時のパリのオールドイングランドやマルセル・ラサンスといった専門店に置いてあったベストのカラーを現代に置き換えている。
秋冬は、ニットベストのサイドを開けてジャケットの上から重ねるレイヤードスタイルを提案している。ニットベストは前身ごろを首に巻き付けてストールのような使い方もできる。ニットベストはカシミヤ4本撚りでコーギーで生産しており、価格は20万3500円。テーラードジャケットは毛芯でゆき綿を入れて、構築的なフォルムを強調している。このほか、ドーメルのウールを使った三つボタンジャケット(13万2000円)や同ウールのスキーパンツ(5万9400円)も見せた。