シューズメーカー、リゲッタ(大阪市)は5月中旬、サステイナブル(持続可能な)をテーマとするブランド「スゴィヌ」を立ち上げる。アッパー、ソールとも再生素材かリサイクル可能素材を使って環境に配慮した靴とする。随所に遊び心のあるデザインを取り入れ、価格も抑えてサステイナビリティーを楽しめるブランドを志向する。
(古川富雄)
同社は以前からサステイナブルな素材を使い、在庫を廃棄しないといった物作りを進めてきたが、本格的にサステイナブルなブランドが必要として企画した。
アッパーはエコテックス認証のペットボトル再生ポリエステル100%。テフロン加工してあり撥水(はっすい)機能がある。ライニングは再生ポリエステル58%の生地を使う。アウトソールはリサイクルが可能な軽量EVA(エチレン酢酸ビニル)と熱可塑性エラストマー。インソールもリサイクル可能なEVA。
ソールつま先部に犬の鼻、かかと部に犬のしっぽ、アウトソールの接地面に犬の肉球を表現する。同社は高本泰朗社長をはじめ犬好きな社員が多いことから今回のブランド名を決めており、デザインにも遊び心を取り入れた。「意識高い系の人だけでなく、多くの人に履いてほしい」(高本社長)という思いを込めている。
デビュー展示会で最も反応が良かったのは、犬のリードを表現したアッパーのトングサンダル。税込み6980円。年間通して履けるよう、靴下とのコーディネートを提案している。サンダルは他に、部分プリーツを入れたタイプと、パッチワーク状でマルチカラーのアッパーにしたタイプ(ともに7980円)がある。
シューズはベーシックなデザインのレースアップスニーカー、プリーツを入れたスリッポンがあり、ともに9980円。サイズは22~28センチ。
販路は従来からの靴専門店、直営店、EC、FCだけでなく、セレクトショップ、アパレルメーカー、百貨店などにも広げる。今回の企画をプラットフォームとし、今後別のリサイクル素材なども採用し、サステイナブルなブランドとして確立を目指す。