リサイクルポリエステル繊維の原料となる国内の回収ペットボトルが今後、調達困難となりそうだ。日本容器包装リサイクル協会(容リ協)が発表した23年上期の落札単価は、過去最高だった22年下期の反動で下落したものの、飲料ボトル向け大型リサイクル工場の稼働が計画され、繊維との取り合いが強まる見通し。このため、合繊メーカーは海外でのボトル調達に乗り出した。
(中村恵生)
ボトル用の新工場
容リ協が半年に1度発表する回収ボトルの落札単価は、リサイクル業者が費用を受け取って処理する逆有償分を含む加重平均で、23年上期は1キロ60.4円となった。最高値だった22年下期の115.4円から急落した形で1年前にほぼ近い単価に落ち着いた。業界関係者によると、22年上期のタイト感を受けて同下期が異常値だった模様。
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