EC発ブランド「ランデブー」 ファンの共感集めて急成長

2019/10/09 10:58 更新


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 EC発のレディスブランド「ランデブー」が、成長戦略を加速している。16年のブランド立ち上げから、インスタグラムを中心にSNSでじわじわとファンを増やし、今夏にはルミネ新宿・ルミネ2に初の実店舗を出した。20代の女性ディレクター、山本正華さんが作る等身大の服で共感を集めている。

(関麻生衣)

 当初は「10~20代の女の子が欲しいものを」と韓国アパレルを買い付けていたが、昨夏からオリジナルに力を入れている。現在のオリジナル比率は7割で、残りの3割がアクセサリーを中心とした買い付けや別注品となっている。

8月にルミネ新宿・ルミネ2にオープンした実店舗

消費者に近い感覚で

 ランデブーは山本さんが10代で立ち上げた。好きな洋服で仕事がしたいと、高校卒業後は服飾の専門学校への進学を考えた。しかし、「技術職は肌に合わない」と進学はせず、アパレルの経験や技術がないままブランドを始めた。運転資金の一部は「メルカリで貯金した」という。

 アパレル業界での下積みがないことを逆手に、既成概念に縛られず、消費者に近い感覚で本当に欲しい服や雑貨を作れているのが、ブランドの強みになっている。今でも商品の企画会議には技術や経験のないスタッフを入れ、柔軟なアイデアを大事にしている。

「ファンの声でうれしいのは、自分の好みのテイストの服を着られるようになったと言われること」と山本さん。ファンとの距離の近さが人気の鍵だ

背伸びした服を

 ベージュや茶の落ち着いたトーンを基調とした、シンプルなデザインが特徴だ。山本さんは「年上の彼氏につりあう、大人っぽい雰囲気を常に意識している」と話す。定番はロング丈の「ナチュラルドレス」(1万2000円)。光沢のある生地にプリーツ加工した、エレガントで動きのあるドレスだ。ウエストはゴムで、楽な着心地も幅広い年代に支持されている。 

定番の「ナチュラルドレス」はシーズンごとにカラーや丈を変えている

 ファンに寄り添うことも重視している。SNSで需要を引き出したり、「いいね」の数で商品の反応をみたりして企画に生かす。例えば、毎シーズン人気のバケットバッグは「パソコンや教科書がすっぽり入るハンドバッグが欲しい」という学生の声から着想した。

 インスタグラムは投稿の頻度と見せ方を工夫している。ステマ(ステルスマーケティング)に敏感な消費者には「露出が多すぎてもあまりいい印象に映らない」ため、24時間で自動的に消えるストーリーズを効果的に活用している。SNSの発信でも山本さんが主体となり、自身がモデルとなるほか、一つひとつの投稿のチェックも欠かさない。

バケットバッグは「パソコンや教科書がすっぽり入るハンドバッグが欲しい」との声を反映した

服との相乗効果

 アパレル以外の分野にも乗り出した。5月、姉妹ブランドとしてコスメの「シェリゼ」を始めた。ランデブー立ち上げ当初からの念願で、企画には1年半をかけた。

 商品はルージュ3本。山本さんの友人やSNSから意見を募り、質感をセミマットにしたり、保湿効果を持たせたりした。「重さがあると大切にしたくなるから」と、わざと重りを付けたのも特徴だ。店頭ではランデブーとの相乗効果を発揮するため、服と合わせてトータルで提案している。今後、ルージュ以外の商品も増やしていく考えだ。

 販路の拡大も視野に入れている。「東京に路面店を出したい」と意欲的だ。アジアを中心とした海外での販売も伸びており、特に台湾での商機を狙っている。


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