インスタイルグループのファイネストが運営するライフスタイルブランド「プライベート・スプーンズ・クラブ」は、新ディレクターに「カンナビスレディース」などを手掛けた佐藤隆一氏、新デザイナーに「ベリーブレイン」デザイナーの畑中真理子氏が就任した。第1弾として新ライン「トゥーサム」を立ち上げ、代官山本店と公式ECで販売している。本ラインもリブランディングし、9月から新体制で本格始動する。
新ラインは「誰でも手に取りやすい」エントリーラインの位置付けだ。主軸のパジャマが本ラインで平均価格5万円であるのに対し、トゥーサムは2万円とリーズナブルな価格で提供する。デザインも本ラインはポップな色柄が特徴だが、ナチュラルで優しい色味にこだわる。多くの客が「ごほうびで買うか、ギフトのどちらかだった」現状を見直し、トゥーサムをフックに敷居を下げる。客層を広げて、若年層も狙う。
デビューコレクションは、パジャマとして使えるオーガニックコットンのロングシャツとパンツのセットアップ(セットで税込み3万800円)をはじめ、シルク100%のキャミソールとショートパンツのセットアップ、オーガニックコットン・リネンのオールインワンなど11型。1万円以内で買えるパーカやパンツもある。5月11日に販売を開始し、ビンテージライクなスウェットとショートパンツのセットアップが人気だ。



二人組を意味するブランド名のトゥーサムには、「気軽に取り入れやすい」「親しみやすい」「親友のような」との思いを込めた。家の中だけでなく、デイリーウェアとしても着回ししやすいシンプルなデザインを提案する。今後は年2回、シーズンに合わせて新作を発表する。
ブランドは15年にスタート。昨年12月にデビュー当初からディレクターを務めてきたスタイリストの山脇道子氏が退任し、組織を再構築した。本ラインは9月に販売予定で、本来のプライベート・スプーンズ・クラブらしい気品を残しつつ、刷新する。