婦人靴企画小売り、プライア(東京、松井茂大社長)は来年1月29日~2月2日の5日間、直営全店を休業日にする。販売員の休日を増やし、モチベーションを上げてもらうのが狙い。業界全体として販売員確保が難しく、待遇改善が課題となるなか、一石を投じる試みとなりそうだ。
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休業するのは「ヒルズアヴェニュー」の銀座、自由が丘、神戸の3直営店。いずれも自由がきく路面店。休業日は月曜~金曜の平日。5日間連続の休業日を設ける理由について、「海外ではブランドショップが休むことがある。しっかり休んでもらい、リフレッシュして仕事をしてほしい」と松井社長は話す。特に靴の販売は立ち仕事に加え、かがんで立ち上がることが多く、足腰に負担がかかることも考慮した。
若い層ほど金銭面より自分のライフスタイルを優先する傾向があることへの対応でもある。社内では既に発表しており、販売員から好意的に受け止められているという。
この時期に設定したのは、セールが終わって店頭商品量が減り、春物新作投入までの閑散期になるため。休業中は日中に内外装のクリーニングができるというメリットもある。
顧客にはメールマガジン、ホームページ、店頭の掲示で休業を知らせる。店舗休業中、本社などオフィスは稼働させ、ECも通常通りとする。
実際にどんな結果になり、効果があるのか検証するが、同じように7月末~8月初旬にかけて5日間を店舗休業日にする考えだ。