《こだわりの男×服》「ポストオーバーオールズ」大淵毅さん

2019/08/28 06:27 更新


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《こだわりの男×服》「ポストオーバーオールズ」デザイナー 大淵毅さん 日本に直営店兼オフィス開設 帰国し物作りに新たな意欲

 93年に米国でスタートした、大淵毅さんがデザイナーを務めるメンズブランド「ポストオーバーオールズ」(T&Tインターナショナル)は24日、京王線八幡山駅近くの環状8号線沿いに直営路面店兼オフィスを開いた。過去に国内代理店が店を開いたことはあったが、大淵さん自身が運営する店は初めて。現行商品に加え、設立当時の服なども展示・販売する。昨年日本に拠点を移し、物作りへの新たな意欲が生まれている。店で消費者と接することで刺激を受け、今後の創作活動に生かす。

(友森克樹)

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米国らしい服に憧れ

 1920~30年代の米国のワークウェアが好きで、それらが服作りのベースとなっています。日常的に着られるという点も大事にしていて、流行に左右され過ぎず、時が経っても色あせることのないデザインを意識しています。

 両親の影響で早くからファッションに興味を持ちました。次第に米国の服に引かれるようになりましたが、当時の日本にはまだ物が少なく、「自ら作ってしまえ」と25歳でニューヨークに移住しました。ファッション工科大学に2年通い、93年に米ラスベガスの合同展「MAGIC」でブランドを披露しました。それから25年間、米国製にこだわりながら服作りを続け、日本と海外の小売店に卸してきました。

 18年夏に帰国し、仕事の拠点を日本に移しました。19年春夏物から日本製に切り替えています。米国生活が長かった身からすると、日本は物作りがしやすいと感じます。これまではカバーオールやワークシャツ、ベストなどが多かったのですが、今後はカットソーやニットも作ってみたいと思っています。

「日本は物作りがしやすい」と大淵さん

 日本製になり、内外価格差もなくなったので、価格は少し手頃になりました。19~20年秋冬物は、シャツ・パンツで2万5000円前後、アウターで3万円前後です。

 店は生まれ育った町に近く、当時から良いなと思っていた物件でした。店舗デザインは、古くから親交のあるオーダー家具や空間設計などを手掛ける「パシフィックファニチャーサービス」の石川容平さんに依頼しました。昭和20年代ごろの〝昔の日本のアメリカ〟が好きで、レトロな内装に仕上げてもらいました。

大淵さんが中学生の頃から憧れていた物件。約66平方メートルの売り場に、オフィス、倉庫を併設している

今ある取引先と密に

 現在の国内卸し先は30社程度。一部、英国やアジアでも販売しています。今後は卸を広げるよりも、今ある取引先と密にやっていくとともに、まずはこの店を安定させていきたいです。とはいえ、今は一人がたくさん服を買う時代でもないと思います。うちの服はシーズンによってデザインが大きく変わるものでもありませんので。

 そのため、今後はポストオーバーオールズでアクセサリーや家の中で使う物などを作ってみたいと思っています。日本の消費者と接してペースをつかみながら、これまでの服作りと同様に自らが欲しいと感じられる物を作っていくつもりです。

ファーストシーズンのトワルなども展示している(非売品)

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