《プラグイン見どころ》凝ったデザインで勝負

2019/10/24 06:28 更新


 東京・渋谷のヒカリエホールで25日まで開催している合同展プラグイン(繊研新聞社主催)では、デザイン性に優れている上質なレディスのウェア・雑貨が目立つ。凝ったデザインや変わった素材を使う商品が揃う。売り場でキラリと輝きを放つであろう新たな商品を発掘しに訪れてほしい。(カッコ内はゾーン名・ブース番号)

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 「ミッシェル・ボードワン」(AH-001)は、マリンをベースに日本の女性に合うテイストを落とし込み、生地やパターンで上質さを表現するブランド。「リバティ」プリントの商品は毎シーズン人気で、20年春夏物は地図柄を使った。ワークテイストを取り入れた商品も多く、中でもイチ押しはリヨセル・綿混の生地を使い、つるっとした質感と落ち感を表現したワンピース(2万4000円)。腰部分にゴムを使い、着やすさときれいなシルエットも両立した。平均価格は約1万円台後半で、百貨店やチェーン店の新規販路開拓を狙う。

ミッシェル・ボードワン

 「アタラシ」(AH-039)は、デコラティブな装飾をミニマムなデザインに落とし込む。デザイナーの新賢さんが2年前にスタートした。「陶器や建築物にも通じる表現」を追求している。生地にピンタックをふんだんに入れた立体的な服が多い。イチ押しのシャツドレスは、ピンタックしたうえに、ちょこんとつまんで凹凸をつけた青の装飾を流れるように配した。5万6000円。他には、軽めのコートやスカートなどがある。パターンから縫製まで新さんが自身で手掛ける。一点物のため、商品のこだわりが強いセレクトショップへの卸販売を狙う。

アタラシ

 「ループ」(BH-011)は、神戸市長田区の靴メーカーの20~30代を主対象とする婦人靴ブランド。社内に工房を備え、企画から生産、出荷までをほぼ一貫して手掛ける。アパレル小売店のOEM(相手先ブランドによる生産)で培ったトレンド感のあるフェミニンスタイルを得意とするほか、1型30足からというミニマムロットや短納期が魅力だ。20年春夏は、アッパーに柔らかい合皮、履き口にゴムを採用するなど、見た目の上品さと履きやすさを兼ね備えた靴が豊富だ。中心価格は7500~9000円。

ループ

 ミラノの国際革小物見本市「ミペル」の協業ブースには、個性の光る商品が揃う。ブランド・商品のストーリーを伝えるプレゼンテーションのほか、2ブランドが受注を取っている。レディスバッグの「アルマ・トヌッティ」(ホワイエ-B)は、伊・ウディネで編みバッグを製造する工場のファクトリーブランド。日本では、ウィステリア(東京)がディストリビューターとして、百貨店やカタログ通販向けに販売しており、ミセス層から好評だ。コンサバティブなデザインながら、使用する素材は革新的で、シートベルトに使われる素材を編み込んだハンドバッグなどがある。20年春夏物は、コットンを編んだ外袋にリネンの内袋を付けハンドバッグ(2万~3万円)や牛革とナイロンを切り替えたバケツバッグ(3万~4万円)などがある。

アルマ・トヌッティ


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