輸入生活雑貨専門店、プラザの渋谷109店が全面ピンクの売り場で、10代後半の女性を中心ににぎわっている。企画名は〝#ピンクジャック〟。店内での撮影を許可し、撮影スポットとして人気だ。館の改装で地下2階は同店が2月下旬から単独営業中だが、3月は前年同月比で客数が2ケタ増、売上高も15%増と好調だ。
プラザスタイルカンパニーは、全国のプラザとミニプラで3月から4日まで、〝ジャスト・ピンク・イット〟という販促企画を行っている。新生活の準備に向け、春らしいピンクの商品を集積するもので、3年目。今回は扱い商品をアパレルや雑貨から文具、菓子まで197SKU(在庫最小管理単位)に増やし、ブランドとの協業や別注、限定企画を販売している。
プラザ渋谷109店はフロアの改装中で流動客が見込めないため、集客策としてピンクの販促期間に合わせ、独自に#ピンクジャックを行った。床にピンクのシートを敷き、柱や棚、什器やマネキンも含めて全面ピンクの空間を作り、販売員のTシャツ、レジの紙やボールペンもピンクに変更した。入り口横には、来店者がメッセージを書いたピンクのステッカーを貼れる壁を設け、SNSで発信した。
参加型の企画が受け、〝ピンクウォール〟は3日目に壁一面がピンクになり、2週間で3500枚のステッカーがなくなった。3月は店内各所で「かわいい」と歓声を上げて撮影する姿が見られる盛況ぶり。「フィラ」のTシャツや「ベンデイビス」のバッグなどが人気で、土日は夜までレジが追いつかない。6月中旬までのフロア改装期間中も前年並みの売り上げを確保できる見通しだ。